株主・投資家の皆さまへ IR
株主・投資家のみなさまへ
株主・投資家のみなさまには、平素より日本コンクリート工業グループへ温かいご支援を賜り、まことにありがとうございます。
まず、2023年度におきましては、前期に当期純損失を計上し無配としたことから2年間の経営改善計画(*1)を策定し諸施策に取り組んでまいりましたが、コスト低減や工事採算の改善、適正価格の浸透が順調に進んだことで、業績を回復させ復配することができました。
また、昨年流通株式時価総額が不適合となったプライム市場上場維持基準は、適合に向けた取り組みにより今年は適合しましたが、引き続き企業価値の向上を通じた株価の上昇に向けて取り組んでまいる所存であります。
なお、2023年5月に発生しましたランサムウェア感染被害につきまして、事業活動の維持と復旧に努めたことで生産・販売等への直接的な影響は軽微でありました。一方で、第1四半期から第3四半期にかけた決算発表の遅延につきましては、株主・投資家のみなさまに多大なご心配とご迷惑をおかけましたこと、深くお詫び申し上げます。遅延解消に取り組んだ結果、2024年5月の本決算発表より正常化しております。
当社グループは新しい中期経営計画(*2)を策定し2024年5月15日に発表しました。
中長期ビジョンは前計画を踏襲し「未来の社会生活基盤と地球環境を護る」とし、中期経営方針を「グループの変革と持続的成長により新たな価値を創出し、持続可能な社会に貢献する」と定め、「コア事業の収益力向上」と「付加価値創造に向けた経営基盤強化」の両輪で既存事業の強化と成長分野の伸長を目指していくこととし、持続的成長に向けての取り組みを強化する方針としております。
加えて、ESGや「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」への方針も盛り込み、企業価値の向上に向けて更なる取り組みを進めてまいります。
なお、非財務情報開示の充実による当社グループのサステナビリティ等への取り組みに対する理解促進を目的して、2023年7月に初めて統合報告書(*3)を発表しました。引き続き、非財務情報の積極的な開示に努めてまいります。
足元の2024年度につきましては、原材料価格・人件費・物流費の上昇が見込まれる中、提案営業・製品工事一体となった受注活動の強化や効率的な工事、適正価格の更なる浸透等を通して増収増益を目指す計画としております。
また、2024年4月にポール・パイル用型枠の製造・販売を担う株式会社小松製作所を当社グループに迎え、更なる原価低減に向けてシナジーを創出していく所存です。
当社グループは、今後も社会インフラ強靭化の一翼を担い、環境負荷を低減させる技術と商品群を提供することで社会貢献するとともに、当社グループのシナジーを発揮し更なる成長を実現すべく努めていくとともに、コーポレートガバナンスおよびサステナビリティへの取り組みを強化し、ステークホルダーみなさまのご期待に応えるべく持続的成長を実現し、企業価値の向上を目指してまいります。
株主・投資家のみなさまにおかれましては、今後とも一層のご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。